義実家の願いでホームシアターを作ることになりました。そしてその流れで義父の要望でカラオケもしたいということにもなりました。
実に19年にわたる思いを実現させるべく、その構成を考えてみました。
ホームシアターとカラオケの機材
ピュアオーディオの沼にハマらないかぎり、ホームシアターを構成することは比較的安く済ませることができます。
必要な機材は以下の通りです。
- Fire TV Stick HD
- Fire TV Soundbar Plus
- プロジェクター(3,000lm以上)
- 白い壁またはスクリーン(16:9)
- DAM推奨ワイヤレスマイク(Bluetooth切る)
- HDMIスプリッター
- HDMIケーブル x 3本(eARC対応)
- OAタップ
- アプリ: Prime Video
- アプリ: カラオケDAM@for Amazon
この構成でホームシアターとカラオケの両立ができました。
Amazonのセールが狙い目
ピュアオーディオで音質にこだわらない場合、Amazonのセールと中古品でまかなえます。
今回、予算を5万円と決めてホームシアターとカラオケの環境を作りました。
Fire TV Stick HDとFire TV Soundbar Plus
まずはFire TV Stick HD と TV Soundbar Plusをセットで買いました。このセットは通常時は34,800円(2025.8月時点)です。
しかし、Amazonのセールで買ったため、Fire TV Stick HDとFire TV Soundbar Plusのセットで2万円前半で買うことができました。
ホームシアターandカラオケの予算の大部分はサウンドバーに消えていきました。プライムデーやブラックフライデーなどを狙うともっと良い条件で買えるのではないでしょうか。
Fire TV Stick HD
義父からホームシアターとカラオケを作りたいと聞いた時、真っ先に頭に浮かんだのがFire TV Stickでした。

機械があまり得意でない70代後半の人なので、機器選びには最新の注意が必要です。そこでFire TV Stickは次のような利点がありました。
- HDMIに挿すだけで良くてシンプル
- 使うリモコンが音声操作も可能
- 番組の層が熱く昔の映画やドラマなどが多くある
- Prime Videoで映像作品が見られる
- DAM@for Amazonでカラオケが歌える
新しい機械が増えると覚えるのが大変ではないかと思いました。しかしリモコン一つでテレビを見る感覚と同じなのはJ:COMと一緒。スマホをリモコン代わりにできますが、スマホも苦手な人にとっては、それすらデメリットです。
リモコン一つ、これが一番だと思います。
Fire TV Soundbar Plus
ホームシアターもカラオケも大事なものは音。カラオケマイクやプロジェクターから出る音でもいいですが、迫力の音で映画を見てほしい。スピーカーが必要です。

スピーカーやアンプを買うとなると予算がオーバーしてしまう。そこでサウンドバーの導入です。同じAmazonでセット販売していたFire TV Soundbar Plusを購入しました。
このFire TV Soundbar Plusのメリットは次のとおりです。
- 構成が贅沢(フルレンジx3、ツイーターx3、サブウーファーx2)
- Dolby AtmosやDTS:Xにも対応で臨場感あふれるサウンド
- Fire TV Stick HDと連携してリモコンを一元化
機械が苦手な人にとってリモコンが増えることは大敵です。なるべくリモコンは一つにまとめましょう。
ただサイズが大きく思ったよりも重量があります。幅95cm、奥行13cm、高さ6cm、重さ4kg。幅は気になりませんが、テレビの前に置くときに高さが気になるところはあります。今回はホームシアターなので関係ありません。
プロジェクター
3,000ルーメン以上ありHDMI入力があれば何でもいいと思います。画質にこだわるならばテレビに出力した方がキレイに映ります。
近所のHARD OFFにあった2008年物の2,300円のものを選びました。QKKという会社です。聞いたことのある社名だったので大丈夫だろうと思い買いました。
DAM推奨ワイヤレスマイク(Bluetooth切る)
カラオケはFire TV Stick HDのアプリであるカラオケDAM@for Amazonを使っていこうと決めていました。そのためカラオケDAM@for Amazon推奨のワイヤレスマイクならばどれでもいいかと思い、4,480円の安価なもので試してみることにしました。

購入したのはGIGASTONE カラオケマイク @DAM(FireTV・Fireタブレット)推奨マイクです。
エコーもしっかりしていてなかなか良かったです。しかし、電源をONにするたびに爆音で「電源ON、Bluetoothコネクテッドキャンセル」と鳴るのは勘弁していただきたい機能でした。
HDMIスプリッター
このHDMIスプリッターが今回一番頭を悩ませた物です。私は、電力にあわせてですが、バスパワーの電子小物を選びがちです。今回も同じくバスパワーのHDMIスプリッターを選びました。

確かに動作はしましたが、途中で映像が途切れるなど細かいところでストレスを感じました。そのため必ずACアダプタ付きのものを買いましょう。
ちなみに私はこだわりはなかったのですが、ACアダプタ付きの2,157円のものを買いました。
HDMIのことで一番悩んだことは配線の仕方でした。それは後述とします。
HDMIケーブル
HDMIケーブルは映像と音の両方を出力先に送ることのできる画期的な規格でした。今回はHDMI(eARC)を使っていきたいと思います。
HDMI2.1からeARCという規格が現れました。これはEnhanced Audio Return Channelの頭文字から取られています。普通のHDMIは「入力」→「出力」です。テレビとサウンドバーを例に出すとeARCは逆方向つまり「テレビ」→「サウンドバー」とすることができます。
テレビとサウンドバーをHDMIケーブルでつなぐだけで、テレビから出る音が全部サウンドバーに行くということです。
HDMIスプリッターとともにこちらも配線を迷いました。後述します。
電源
電源も気をつけます。自分は分かっていても相手が分かっているとは限りません。まして機械を触るのも恐ろしいという人なら尚更慎重にならなくてはなりません。

そこでこのようなタップを用意します。今回は使う機器が多いため、電源の数も多くなります。具体的に言えば、プラグが二つにUSBが二つです。
もう少し主張の控えめなものが欲しかったのが本音です。しかし、このOAタップは電源を押せば全てをストップさせることができる単純設計。雷が落ちても安心な雷サージもついています。
終了するときは、このリモコンでFire TV Stickを切って、プロジェクターのスイッチを切ってとか言わずに、「このボタンを押せば終わりです」と言える強さがあります。
配線図
色々四苦八苦した結果、次のとおり配線すると映像はプロジェクターから、音はサウンドバーから流れるようになりました。

このようにしました。HDMIスプリッターの片方のOUTPUTは音に特化していたようなので、そちらをサウンドバーに接続してみました。
ワイヤレスマイクは特にBluetoothで繋ぐことなく単独で使います。
しかし、結局はHDMIケーブルで頑張って音を出そうとしてもうまくいかない時があります。そういう場合はFire TV Stick HDとSoundbarをBluetoothでくっつけましょう。その方がリモコンも減りますしいいかもしれません。
まとめ
上の配線でも動きましたが、一番シンプルな配線は次のような感じです。
【Fire TV Sound Plus】…【Fire TV Stick】ー【プロジェクター】 | 【ワイヤレスマイク】
セールや中古、スクリーンの代わりに壁紙など妥協することで、5万円以内のホームシアターとカラオケの環境を整えることができました。
19年間越しの思い、親孝行になればと思います。
コメント