Windows11ブルースクリーンの原因と修復、復旧方法

この記事では、Windowsパソコンのブルースクリーン(Blue Screen of Death)が起動不能や再起動ループになる原因を明らかにし、停止コードに応じた復旧手段を実体験ベースで解説します。

初めてブルースクリーンになった方でも理解ができるコマンド実行純や公式仕様リンクに失敗例付きの安全な復旧ガイドです。

Windowsブルースクリーンとは何か

Windowsブルースクリーン(BSOD:Blue Screen of Death)は、致命的なシステムエラー検出時にWindowsが安全のために停止する保護機能です。これは故障ではなく、システムファイルやブート構成などの重大障害を検出して停止した結果に起こります。

発生する仕組み

Windows OSは、Kernel(カーネル)レベルで重大な障害を発見すると、データ破壊を防ぐために強制停止します。
Microsoft公式ではこの停止状態をBug Check Code(停止コード)として定義しています。

公式参照:
Microsoft Bug Check Code Reference
https://learn.microsoft.com/windows-hardware/drivers/debugger/bug-check-code-reference2

ブルースクリーンの主な原因

ブルースクリーンになってしまう原因には次のようなことが挙げられます。

  • ドライバ不整合
  • メモリ障害
  • ストレージ障害
  • システムファイルの破損
  • Windows Updateの失敗
  • EFIパーティションの破損

停止コード別原因と対応方法

停止コードが示す意味を知ると、対処法が明確になります。以下は代表的な停止コードと復旧手順です。

代表的停止コード一覧

停止コード意味原因の例推奨コマンド
0x0000007B (INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)起動デバイスにアクセスできないブートドライバ破損sfc / bootrec / EFI修復
0x0000001E (KMODE_EXCEPTION_NOT_HANDLED)カーネル例外ドライバ不整合ドライバ更新・sfc /scannow
0x00000050 (PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)メモリ読み取り失敗RAM障害、ドライバMemTest実行・ドライバ更新
0x0000003B (SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION)システムサービス例外GPUドライバ・ソフトドライバ更新・Windows Update
その他公式参照Microsoft公式公式停止コード一覧

※ 停止コードから原因を推測し、適切な対処を行うことが復旧の鍵です。

公式停止コード一覧:
Microsoft Bug Check Code Reference
https://learn.microsoft.com/windows-hardware/drivers/debugger/bug-check-code-reference2

起動不能からの復旧手順(Windows Recovery Environment)

起動不能や再起動ループの場合は「Windows Recovery Environment(Windows RE)」でコマンドプロンプトを起動し、順にコマンドを実行することで復旧が可能です。

diskpart
list volume
exit

sfc /scannow
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd
  • diskpart:ディスクボリュームの確認
  • sfc /scannow:システムファイルの整合性チェック
  • bootrec:Boot Configurationの再構築

公式コマンド参照(System File Checker)
https://learn.microsoft.com/windows-server/administration/windows-commands/sfc

公式コマンド参照(Bootrec)
https://learn.microsoft.com/windows-hardware/manufacture/desktop/bootrec-command-line-options

実体験:Extensible Firmware Interface(EFI)修復で直した手順

私の環境では、Graphical User Interface(GUI)での修復がすべて失敗し、停止コード0x0000007B(INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE)でした。原因はEFIパーティションの破損でした。コマンドプロンプトから以下の手順で復旧しました。

EFI修復手順

今回はDISKPARTモードで「FAT32形式のEFIパーティションにドライブレターが無い」ことを確認したところから始めます。

diskpart
list volume
select volume 1
assign letter=Z
exit

bcdboot C:\Windows /s Z: /f UEFI
  • EFIパーティションがありそうなボリュームが1だったため、1を選択した
  • ドライブレターが無かったため、Zというドライブ名にした
  • この操作でEFIパーティションのBoot Configurationを正常化し、起動可能になりました。
  • データの消失もありませんでした。成功まで30分程度かかりました。

公式BCDBoot仕様:
BCDBootのコマンドラインオプション一覧
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/bcdboot-command-line-options-techref-di?view=windows-11

sfc(System File Checker)とBootrecの詳細

Microsoft公式が定義する通り、System File CheckerとBootrecを活用すると、システムファイル破損やBoot Configurationの主だった問題をデータ消失なしで修復できます。

System File Checkerの役割

System File CheckerはWindows System Fileの破損を検出し、自動的に修復してくれます。

sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windows

公式FAQ参照:
「sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windows」の意味
https://learn.microsoft.com/en-us/answers/questions/4228119/sfc-scannow-offbootdir-c-offwindir-c-windows

Bootrecの役割

BootrecはBoot Configuration Databaseを修復し、起動構成を再構築します。

bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /rebuildbcd

公式サポート情報:
Bootrec.exe ツールの実行方法
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/windows-re-%E3%81%A7-bootrec-exe-%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%82%92%E8%A7%A3%E6%B1%BA%E3%81%99%E3%82%8B-902ebb04-daa3-4f90-579f-0fbf51f7dd5d

実体験:最終手段のクリーンインストール(データ全消去)

今までの手順を踏んでも正規起動しない場合は、どうしようもありません。停止コードを確認しながら何とかしましょう。それでもダメな場合の最終手段はクリーンインストールです。

Windows REでクリーンインストールを行う手順

  1. 言語の選択を選びます
  2. キーボード選択を選びます
  3. ドライブから回復するをクリックします
ドライブから回復
ドライブから回復
  • 覚悟が決まったら、ドライブを完全にクリーンアップするを選びます
ドライブを完全にクリーンアップ
ドライブを完全にクリーンアップ
  • 回復というボタンを押すとクリーンアップが始まります。データはアカウントごとすべて削除です。
ドライブから回復する
ドライブから回復する
  • あとはバックアップがあればそこから復元して元の環境に戻してください。

本当に最終手段ですので、「停止コードを調べるのが面倒だからクリーンインストールしよう」とか気分でこの手段を選ばないようにしましょう。

よくある失敗談と注意点

ブルースクリーン初心者が陥りがちなポイントと注意点をまとめました。

失敗談①:ボリューム選択ミス

diskpartで誤ったボリュームを選択すると、復旧が難しくなります。必ずlist volumeでEFIパーティション(FAT32形式で他よりもサイズが極端に小さい)を確認してから、select volumesを実行してください。

失敗談②:USBハブ経由での実行

回復環境でコマンドプロンプト起動時、USBハブ経由だとディスク認識が不安定になります。直接USBポートに接続してください。

再発防止策

一度復旧しても再発しては意味がありません。以下の対策をすることを強くおすすめします。

バックアップの徹底

外付けストレージやクラウドストレージへ定期的にバックアップを行ってください。最悪の場合でも環境復元が可能になります。

ドライバ・Windows Updateの管理

GPUドライバやチップセットドライバは公式サイトで慎重に更新しましょう。特にWindows Updateはレビューを見てから適用すると安全性が高まります。

不要常駐ソフトの削除

古いセキュリティソフトや常駐ツールは、起動構成に干渉してブルースクリーンの原因になることがあります。不要な常駐ソフトは整理してください。

FAQ

Q
Windows11でも同じ手順で直せますか?
A

基本手順は同じです。ただしEFIパーティション構造は機種依存するため、select volume時は環境ごとに確認が必須です。

Q
System File CheckerやBootrecではデータ消失しますか?
A

System File CheckerとBootrecではデータ消失しません。ただしEFI修復はBoot Configurationを再構築するため、復元ポイント作成をお勧めします。

Q
停止コードが分からない場合は?
A

停止コードはブルースクリーン下部に表示されます。メモをしてください。

Q
Microsoft公式情報はどこにありますか?
A

停止コード(Bug Check)リファレンスを参照してください。
https://learn.microsoft.com/windows-hardware/drivers/debugger/bug-check-code-reference2

まとめ

Windowsのブルースクリーン(BSOF: Blue Screen of Death)は突然訪れます。慌てず停止コードを確認し、System File Checker → Bootrec → EFIの修復の順でコマンドを実行すれば、高確率でデータ消失無しに復旧できます。

私の実体験を踏まえてもこの順序と公式仕様に沿った対処が最短ルートでした。

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